Lipoバッテリーの内部抵抗(≒放電能力?)検証 その1
大変お久しぶりです、日記でも月記でも、もはや年記ですらなくなっていましたが
なんとログインできたのでブログを書いてみようと思います。
Lipoの放電能力はCで表されることが多いです。
マイクロマウスで使うような電池は20Cとか書かれていることが多いです。
例えば、100mA 20Cであれば、100×20=2000mAの電流が流せる、という表記なのですが
この定義はかなり曖昧です。
例えば、20Cで放電した際の電圧降下はどの程度なのか? 放電可能な連続時間は?など、
電池の事を知っている人なら疑問がどんどん浮かびます。
また、放電できるかどうかとは別に、そのレートで放電を繰り返した時の電池寿命は?など
も気になるところです。
が、おそらく、多くのLipo販売会社は何らかの独自基準を設けてこれらを表記していると思われます。
つまり、同じ100mA 20Cのバッテリーであってもスペックが違うことが予想されます。
ということで、これらを明らかにする一つの指標として、内部抵抗を測ってみることにしました。
測定方法
4端子法で測定可能なIW7807-BPを使用します。
https://tokyodevices.com/items/37
が、バッテリーが小さいという事もアリ、4端子使っていません。(ワニグチで物理的につかむのが難しい)
短距離かつ内部抵抗もそんなに低いわけではないので誤差は大きくないと想定します。
バッテリーとテスターはできるだけはんだ付けとしましたが、コネクタがついているものは錫メッキ線を刺して
それをはんだ付けしました。
また、ついでに重量も図ります。
重量はコチラの0.01gまで測れるデジタルスケールにて測りました。もちろん校正はしていません。
https://amzn.to/3K6pQ2d
測定結果
Hyperion G3 100mAh
恐らく6年前くらいに購入したもの。ほぼ未使用。
Hyperion G3 120mAh
恐らく6年前くらいに購入したもの。ほぼ未使用。
Turnigy nano-tech 60mAh
10年前くらいに購入したもの…? ほぼ未使用
まとめ
もっとも内部抵抗が低かったものは容量最大の220mAh 72.94mΩ
もっとも内部抵抗が高かったものは容量最低の60mAh 164.9mΩ
というとても当たり前の結果が得られました。
が、容量が4倍になっても内部抵抗が1/4ではないあたりが注目ポイントでしょうか。
あと、地味な発見として、Lipoって長期保管しても意外と劣化しないのでは説が浮上です。
ドローン用バッテリーなど他にもありますのでまた見ていきたいと思います。
今回はとりあえずここまでで。